SVG、WebP、AVIFの書き出しや変換はどうやって行う?
2023年12月 6日 Posted 野々瀨(フロントエンドエンジニア)
Webページで画像を扱う場合に近年ではSVGやWebPが主流になりつつあり、AVIFも少しずつ見かけるようになりました。しかし、自身で出力しようとした場合、その方法が分からなかったりすることがあると思います。今回はそんなSVG、WebP、AVIFの書き出しや変換をどのようにして行うのか、一部ご紹介します。
読んでいただくにあたって
幾つかのアプリケーションが登場しますが、実際の使い方については限定してご紹介しています。全てご紹介することはできませんので、ご了承ください。
SVGへの書き出し
SVGは次のようなアプリケーションで書き出すことができます。
- Adobe Photoshop
- Adobe Illustrator
- Adobe XD
- Figma
- InVision
- Sketch
- GIMP
書き出すオブジェクトがベクターデータであることに限ります。例えば、Adobe Illustratorでは、次のような感じです。
なお、一部のアプリケーションではラスターデータでも書き出すことはできますが、中身がbase64で書き出されますのでご注意ください。
Adobe Illustratorでの書き出し方法
Adobe Illustratorで書き出す場合幾つか方法がありますが、例えば、次のようにして書き出すことができます。
- 「レイヤー」パネルから書き出したいレイヤーを選択
- 「書き出し用に追加」ボタンを押す
- 「アセットの書き出し」パネルを開く
- 追加されたアイテムを選択
- 形式のプルダウンから「SVG」を選択
- 「書き出し」ボタンを押す
次のようなコードが書かれたファイルが出力されます。
Webページで使用する際には、余分なタグなどを削って保存しておくとよいでしょう。
ちなみに、ラスターデータでも書き出すことはできますが、中身がbase64で書き出されますのでご注意ください。
Figmaでの書き出し方法
Figmaで書き出す場合は次のようにして行います。
- 書き出したいレイヤーを選択
- 「デザイン」パネルにある「エクスポート」の「+」ボタン(追加ボタン)を押す
- 形式のプルダウンから「SVG」を選択
- 「~をエクスポート」ボタンを押す
WebPへの書き出し・変換
WebPはアプリケーションによる書き出し、コマンドラインによる変換、WordPressのプラグインによる変換、オンラインツールによる変換を行うことができます。
書き出しは次のアプリケーションで行うことができます。
- Adobe Photoshop(23.2から正式サポート)
- Adobe Illustrator
- Figma(プラグイン)
コマンドラインによる変換は次のツールで行うことができます。
WordPressであれば、プラグインによって変換することができます。
オンラインツールでの変換は、次のサービスで行うことができます。
Adobe Photoshopでの書き出し方法
Adobe Photoshopで書き出す場合幾つか方法がありますが、例えば次のようにして書き出すことができます。
- メニューから「ファイル」を押し「コピーを保存」を押す
- 保存先フォルダーへ移動
- 「ファイルの種類」のプルダウンから「WebP (*.WEBP)」を選択
- 「保存」ボタンを押す
- 画質の調整などを行い「OK」ボタンを押す
コマンドラインツール「WebP Converter」での変換方法
ツールのインストール
コマンドラインツール「WebP Converter」で変換するには、まず次の手順でツールをインストールします。
- 次のページへアクセスし各プラットフォームに応じたZIPファイルをダウンロードhttps://developers.google.com/speed/webp/docs/precompiled?hl=ja
- ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、任意の場所へ設置
- 環境変数を開き設置した場所のbinフォルダーを追加
- コマンドプロンプトなどのコマンドラインツールを開き
cwebp -version
と入力し実行
これでバージョンが表示されればインストール完了です。
変換方法
変換するには次のように行います。
- コマンドプロンプトなどのコマンドツールを起動
cwebp 元のファイルパス -o 出力ファイルパス
という構文でコマンドを入力
例:cwebp C:\temp\icon.png -o C:\temp\icon.webp
- Enterキーを押して実行
これで変換が完了です。圧縮率など、詳細なオプションについては次のページをご覧ください。https://developers.google.com/speed/webp/docs/cwebp?hl=ja
オンラインツール「File Converter」での変換方法
オンラインツール「File Converter」での変換は次のようにして行います。
- File Converter - CloudConvertページへアクセス
- 「Select File」ボタンを押す
- ダイアログボックスから変換したい画像ファイルを選択し「開く」ボタンを押す
- 「Convert to」のプルダウンを押し「WEBP」を押す
- 「Convert」ボタンを押す
- しばらく待って変換が完了するとモーダルウィンドウが表示される
- 「Download」ボタンを押す
これで完了です。
AVIFへの変換
AVIFはコマンドラインやオンラインツールで変換を行うことができます。
コマンドラインによる変換は次のツールで行うことができます。
オンラインツールでの変換は、次のサービスで行うことができます。
コマンドラインツール「ImageMagick」での変換方法
ツールのインストール
コマンドラインツール「ImageMagick」で変換するには、まず次の手順でツールをインストールします。
- 次のページへアクセスしプラットフォームに合わせてダウンロードするhttps://imagemagick.org/script/download.php
例えば、Windowsなら「ImageMagick-x.x.x-x-Q16-HDRI-x64-dll.exe」のようなリンクを押す - ダウンロードしたファイルを起動
- 手順に従ってインストール
- コマンドラインツールを起動し
magick -version
とコマンドを入力 - Enterキーを押して実行
これでバージョンが表示されればインストール完了です。
変換方法
変換するには次のように行います。
- コマンドプロンプトなどのコマンドツールを起動
magick 元のファイルパス 出力ファイルパス
という構文でコマンドを入力
例:magick C:\temp\icon.png C:\temp\icon.avif
- Enterキーを押して実行
これで変換が完了です。圧縮率など、詳細な変換については次のページをご覧ください。https://imagemagick.org/script/command-line-processing.php
オンラインツール「Squoosh」での変換方法
オンラインツール「Squoosh」での変換は次のようにして行います。
- Squooshページへアクセス
- 変換したい画像ファイルをアクセスしたページへドラッグ&ドロップする
- 「Compress」項目のプルダウンメニューから「AVIF」を選択
- ダウンロードボタンを押す
これで完了です。