モバイルアプリのアクセシビリティ対応
2022年 9月 8日 Posted 遠藤(フロントエンドエンジニア)
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最近ではモバイルアプリでもアクセシビリティの対応が求められることが増えてきました。そこでモバイルアプリのアクセシビリティ対応の現状について簡単にまとめます。
1. 対応の現状
- アプリにおいては世界的な細かなアクセシビリティのガイドラインはまだない(草案段階のWCAG3.0でアプリについても盛り込まれる予定)。
- アプリでアクセシビリティに対応した例はあまり見受けられない。
- 現状は手探りでやっていくしかない状況。アプリについてはいろんなことが議論されている状況。
2. ガイドラインは基本的にWCAGが妥当
アプリの場合は世界的な細かなアクセシビリティのガイドラインがまだありません。そのため、基本的にガイドラインはWCAG(Web Content Accessibility Guidelines)が妥当との見解になります(草案段階のWCAG3.0でアプリについても盛り込まれる予定ではあります)。
a. ウェブアプリ(ウェブビューを使用してウェブページをアプリで表示する系)
b. ネイティブアプリ
c. ハイブリッドアプリ
「a. ウェブアプリ」の場合は、ブラウザーなのでそのままWCAGがいいでしょう。
「b. ネイティブアプリ & c. ハイブリッドアプリ」は、世界的な細かなガイドラインはまだないので、WCAGの参照できる部分を取り入れて対応することが妥当といえるでしょう。
* WCAGはウェブを基礎にしているので、ネイティブアプリの場合は、ソースコード関連のチェック項目をそのままでは適用できないので、抽象度を上げて同じような感じでチェックするといった対応が必要になるかと思います。
3. アクセシビリティ方針を策定するかどうかは要件次第
アプリの場合も方針を策定するかは要件次第になるかと思います。ただ現状は議論が起きている状況のようです。
方針を立てる派の意見としては内部に対しても、外部に対しても、アピールしつつ、認識の統一を図る意味で立てるといったものがあるようです。
4. チェックツールは現状はない
残念ながらアプリのソースコードのチェックツールなどは現状ないようです。
実際にはWCAGの達成基準で、概念的なのはチェックできますが、細かいソースコード関連は、チェックが難しく、
- 方針の公開は可能
- 試験結果の公開は難しい
といった感じになるでしょう。
5. 参考サイト
チェック方法などアプリにおいても参考になりそうなページをまとめます。